トラクサス XL-5HVスピードコントローラー かんたん設定ガイド

XL-5HVとは?

LiPo 3セル・NiMH 7セルバッテリーに対応するブラシモーター用防水スピードコントローラーです。5種類のプリセットプロファイルからお好みのモードを選ぶだけで簡単に使用できます。
バッテリーを過放電から守る低電圧検出機能や、万が一オーバーヒートした時に回路を保護するサーマルプロテクションも装備しています。

主な仕様

  • 対応モーター:ブラシモーター 最大21ターン(550サイズ)
  • トランジスター:MOSFET
  • PWM周波数:1700Hz
  • 内部抵抗:0.004Ω
  • 瞬間最大電流(前後進):100A
  • 瞬間最大電流(ブレーキ):60A
  • 入力電圧:7.2V~11.1V 3S LiPo / 7S NiMH
  • BEC出力:6V/1A

バッテリーカットオフ設定

XL-5HVには低電圧検出機能が備わっており、LiPoバッテリーの電圧が推奨最低値を下回ると出力を50%に制限し、カットオフ電圧を下回るとモーターを停止してバッテリーの過放電を防止します。

※LiPoバッテリーはバッテリー保護機能をオンにしてご使用ください。
※走行中にスピードが遅くなったら、すぐにバッテリーを交換してください。

LiPoバッテリー保護機能のオン/オフを確認するには

  1. 送信機をオンにします(スロットルはニュートラル)。
  2. 完全に充電されたバッテリーパックをXL-5HVに接続します。
  3. EZ-Setボタンを押して離し、電源オンにします。 保護機能がオンになるとLEDが緑色で点灯します。

LiPoバッテリー保護機能をオンにするには

  1. XL-5HVのLEDが赤く点灯しているのを確認します。
  2. EZ-Setボタンを押し続けます(LEDは消灯します)。 約10秒後にモーターが2回鳴り、LEDが緑に点灯したらボタンを離します。
  3. 保護機能がオンになりました。

NiMHバッテリーを使用する場合

NiMHバッテリーを使用する場合は、LiPoバッテリー保護機能をオフにしてください。

  1. XL-5HVのLEDが緑に点灯していることを確認します。
  2. EZ-Setボタンを押し続けます(LEDは消灯します)。 10秒後にモーターが3回鳴り、LEDが赤く点灯したらボタンを離します。
  3. 保護機能がオフになりました。

スロットルキャリブレーション

送信機を交換した場合は、性能を最大限に発揮するために必ず設定してください。
始める前に全ての項目をよく読んでください。設定中にわからなくなったら、バッテリーのプラグを抜いて数秒待った後、もう一度差し込んでやり直してください。

  1. 事故防止のため、XL-5HVからモーターのコードを1本外してください。
  2. 完全に充電されたバッテリーパックをXL-5HVに接続します。
  3. 送信機をオンにします(スロットルはニュートラル)。
  4. EZ-Setボタン(A)を押し続けます。最初にLEDが緑に点灯し、次に赤に変わったらボタンを離します。
  5. LEDが赤く点滅したら、スロットルトリガーをフルスロットルにします(B)。
  6. LEDが赤で2回点滅したら、スロットルトリガーをフルブレーキにします(C)。
    ※ESCのエラーを解除する場合は、手順7をスキップして手順8に進みます。
  7. LEDが緑に点滅するとセットアップは完了です。 LiPoバッテリー保護機能の設定に応じてLEDが緑色または赤色に点灯します。
  8. LEDが緑に点滅したら、スロットルトリガーをフルブレーキにしたままビープ音が鳴るまで(約10秒間)EZ-Setボタンを押し続けます。この操作でESCがNiMHモードになり、エラーが解除されます。

基本的な操作方法

設定後に動作テストする際は、シャシーを安定した台に乗せてタイヤを地面から離してください。

メモ

LiPoバッテリー保護機能がオフの時、LEDは緑ではなく赤く点灯します。

  1. 送信機をオンにし、XL-5HVのLEDが緑に点灯するまでEZ-Setボタンを押してから離して、電源をオンにします。
  2. スロットルトリガーを引くとLEDは消灯し、フルスロットルになると点灯します。
  3. スロットルトリガーを押してブレーキをかけます。LEDは消灯し、フルブレーキになると点灯します。
  4. スロットルトリガーをニュートラルに戻すとLEDが緑に点灯します。
  5. スロットルトリガーを押すとバックします(バックあり設定の場合)。 バック中はLEDが消灯し、バックがフルスロットルになると点灯します。
  6. スロットルトリガーをニュートラルに戻します。バックから前進はすぐに切り替わります。急激に切り替わるとトランスミッションや駆動系が破損する可能性がありますので注意してください。
  7. XL-5HVをオフにするには、緑のLEDが消えるまで(約1.5秒)EZ-Setボタンを押し続けます。
  8. ESCの温度が安全限界を超えると、自動的にモーターが停止してLEDが赤ですばやく点滅します。スロットルトリガーを動かしてもESCが安全な温度になるまでモーターは動きません。

プロファイル選択

XL-5HVは工場出荷時にトレイルモードで設定されています。

  • プロファイル#1 (スポーツモード): 前進100%, ブレーキ100%, バック100%
  • プロファイル#2 (レースモード):前進100%, ブレーキ100%, バックなし
  • プロファイル#3 (トレーニングモード):前進50%, ブレーキ100%, バック50%
  • プロファイル#4 (トレイルモード):前進100%, ブレーキ100%, バック100%, ドラッグブレーキあり
  • プロファイル#5 (クロールモード):前進100%, ブレーキ100%, ヒルホールドブレーキあり, 即時バック

プロファイルの選択方法

  1. 送信機の電源を入れ、XL-5HVへ完全に充電されたバッテリーパックを接続します。
  2. EZ-Setボタンを押してLEDが緑色に点灯し、赤色に点灯してから点滅(プロファイル番号の回数)するまで押し続けます。
  3. LEDが設定したいプロファイル番号の数に点滅したら、EZ-Setボタンを離します。
  4. LEDが点滅し、次に緑色に点灯(LiPoバッテリー保護機能オン)または赤色(LiPoバッテリー保護機能オフ)になり、走行可能状態になります。
    ※5回点滅(プロファイル#5)の次は1回点滅(プロファイル#1)に戻ります。

LED点滅とエラーコード

  • 緑点灯:LiPoバッテリー保護機能オン(LiPoモード)
  • 赤点灯:LiPoバッテリー保護機能オフ(NiMHモード)
  • 赤点滅(速い):オーバーヒートしています。高負荷や冷却不足が考えられますので、ギヤ比を下げるなどの対策をしてください。
  • 赤点滅(遅い):LiPoバッテリー保護機能が働きました。NiMHバッテリーを使用していた場合は、スロットルキャリブレーションでエラーを解除(NiHMモードへ変更)してください。
  • 赤/緑点滅:電圧超過です。LiPoバッテリー保護機能がオンの状態で満充電のNiMHバッテリーを接続している場合は、スロットルキャリブレーションでエラーを解除(NiHMモードへ変更)してください。
  • 緑点滅:送信機からの信号を受信していません。送信機の電源がオンになっているか、受信機との接続に異常がないか確認してください。

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